21世紀はBL時代と言えるでしょう
映画を通してそれを実感してください
21世紀に入って、ハリウッド映画の男性の描き方が変わってきました。これまでハリウッドは、ゲイ、同性愛といったものに対して否定的な描き方をしてきましたが、それが逆転してきたのです。「ブロークバック・マウンテン」がアカデミー賞の監督賞を受賞したり、ゲイだったことでも知られる作家トルーマン・カポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンが主演男優賞に輝いたりしたことでもそれは明らかです。本書ではそうしたハリウッドの意識の変化と、現実社会における男性性の変化をリンクさせ、21世紀がいかにゲイ的な社会になってきているかをハリウッド映画を通して検証していきます。
作者プロフィール
國友 万裕(くにとも・かずひろ)
1964年生まれ。京都市在住。大学非常勤講師(京都大学・同志社大学・龍谷大学・京都女子大学・京都外国語大学・摂南大学)・著述業。著書に『マッチョになりたい!? 世紀末ハリウッド映画の男性イメージ』(彩流社)、共著に『男性雑誌とジェンダー』(メンズセンター)『比較文化への視点』(栄光社)『見て学ぶアメリカ文化とイギリス文化』(近代映画社・SCREEN新書)などがある。
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